FOMC(連邦公開市場委員会)で決定されるFFレート(政策金利)を市場参加者がどう織り込んでいるかを知ることができるサイトが「CME FedWatch」です。
CMEというのは、世界最大級のデリバティブ取引所でありFFレート先物が上場しています。
「CME FedWatch」ではFFレート先物の実勢取引価格を逆算して、市場参加者が将来のFOMCでどのように利上げが決定されて行くかの予想を知ることができます。
FOMCはFFレートを決定する会合です。
CME FedWatch Tool
画面説明
直結で開催されるタブから見ていくことで、グラフが右側に移動していく様子がわかりますので、説明していきます。
上の図は、100%の市場参加者は2021年12月15日のFOMCではFFレートは0.25%を予想しているということを表しています。2021年11月28日時点で、FFレートは0.25%なので、次回のFOMCではFFレートは利上げはない、変更されないということを予想しているということがわかります。
次に、2022年1月26日のFOMCでは上の図のようになっています。
続いて、上の図は2022年3月16日のFOMCについてです。
2022年4月5日のFOMCでは約30%の市場参加者がFFレートは0.50%になるだろうと予想している事がわかります。つまり、0.25%の利上げが2022年4月5日のFOMCで決定されるのではないかと予想している人が徐々に多くなっています。
2022年6月15日のFOMCでは現在の0.25%のままだと予想する市場参加者よりも、0.50%に利上げされると考える市場参加者が多くなっています。少数派ではあるが、2022年6月15日のFOMCまでに0.75%まで2回利上げがあると予想している人もいます。
少し時系列を早めて、2022年12月14日のFOMCでは0.75%を予想する市場参加者が最も多くなっています。つまり、このFOMCまでに2回利上げされて、0.75%になることを予想している人が多くなっています。
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